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心的な自然疎外

疎外を経済規定優位におくのがマルクス主義。吉本思想では、マルクスの疎外論は自然疎外がもっとも本質規定としてあり、経済的な諸条件は可能なかぎり排除していくことができる、そこに残っているものこそ、有機的身体と非有機的身体との疎外関係であるとする。
マルクス/マルクス主義の基本は、経済規定性、その社会的諸関係を決定的なものにするという認識になるが、吉本マルクス論は、その最初からして、経済規定を下位におくという思考を見出していた。マルクスによるギリシャ思想理解を吉本は明示する。
ここを、吉本思想は観念論、ヘーゲル主義だと批判されるが、心的な固有の場所をとらえる吉本思想は、そういう次元の先をいっていることを、自分がふまえるか否かである。

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