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 トップページ >> 書籍紹介 >>哲学する日本 非分離・述語制・場所・非自己



2011年2月11日発売 
424頁 
定価:本体3,300円 
   +税(3,465円)
 
 



「日本」は、非分離・述語性・場所の概念をもって捉えることができる。それは、西欧哲学を地盤変えし、感覚の非自己閾を開く。日本語の論理、日本の文化技術から、新たな哲学を掘りあて、言説生産する超領域的思考による大転換の書。
 書 評
楠元恭治 氏の『哲学する日本』を読む

「ひょっとしたらユダヤの民のように、国土を捨て民族大流浪にまで追い込まれるかもしれない未曾有の大事故。
 巨大地震、原子力事故、どちらも、我々同世代の戦後生まれの総理大臣にとって予測された(しかし準備されていなかった)二つの自然・科学災害。この国難を乗り超える知性が自己のテクノロジーを緻密に解き明かした吉本隆明以後の知の在り方。山本哲士著「哲学する日本」だと考えています。神輿担ぎではなく、本当にそう考えながら読んでいます。
 あらゆる知的論理や文学世界を、特定の主体や自己意識が構成したものではなく、非分離、述語制、場所、非自己、という「関係概念のプラチック」として捉えることができると同時に、そう捉えることで、かつて語られたあらゆる知性・知識を活用可能なものに改変させる可能性の世界を“哲学”として提出していると、わたしは解釈します。その上でこの「関係概念のプラチック」の理性(自然)なるものを考えてみました。
『哲学する日本』を読むを、ご覧ください。
                             楠元 恭治

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楠元恭治公式ブログ:http://kusumoto819.blog52.fc2.com/
 書籍内容
プロローグ:日本という全称・特称
I 哲学地盤の転移:哲学設計の新原理

1章 非分離の哲学
   近代分離の哲学
   1 非分離の技術
    1 箸の技術:非分離の文化技術
    2 非分離の技

   2 主客分離から主客非分離への認識論的切断
    1 哲学表出として
    2 言語表出として
    3 認識論的切断

   3 非分離の理論生産閾
    1 理論生産氓フ閾
    2 理論生産の閾
    3 理論生産。の閾

2章 述語制の哲学
   1 述語の技術

   2 述語の表現:言語の述語性から
    1 いくつかの述語的な語法・表現の情緒性
    2 日本語の述語的言語の論理構造
    3 芸術における述語表現の世界

   3 述語制の論理

   4 述語的意志

3章 場所の哲学
   1 場所の技術

   2 場所のことば
    1 物と場所の違い
    2 場所の日本語

   3 場所の哲学へ
    1 空間の制覇:デカルト、ニュートン、ライプニッツ、そしてロック
    2 日本の空間言説

   4 場所の述語意志 移動する場所
    1 場所の述語意志
    2 古代的心性の場所
    3 場所は動く

II 非自己の哲学閾

4章 非自己の哲学
   非自己の界閾
   1 自己の哲学 私の哲学

   2 自意識の文学・批評に潜む非自己
    1 小林秀雄という哲学的出来事
    2 私小説の哲学
    3 主体性論争における主体・主語の論理

   3 非自己の述語性と場所
    1 自から
    2 自然(じねん)

   4 非自己の実際領域と理論閾
  小 括

■ 結語とこれから:第泄ェ冊の批判的総括ポイント
あとがき

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