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2014年6月20日発売 
560頁 
定価:本体4,500円+税 

(限定500部)



 日本語には主語がない、その述語制の文化を深層から普遍理論化する世紀的な書。
山水画、狩野派、等伯、宗達、琳派、応挙、蕭白、浮世絵など豊富な素材から、<もの>の隠れた閾をとりだし、心性を明示。図版150点。
 書籍内容
〈もの〉篇
発章 「もの」の言表と哲学理論
 0.物を思う:石川啄木の歌
 1.「もの」のことば学:日本語表現にみる「もの」
 2.「ものchose」の理論閾:ラカン・宣長・西田幾多郎
 3.「もの」と「こと」の哲学の顛倒的落し穴:
   廣松渉/和辻哲郎の言語哲学への批判とカント
 4.折口信夫の「もの」

壹章 「もの」の表象と文化技術――線・色・水と心的なもの
(1)〈線〉の哲学
 1.日本の線の現象学:水墨画・日本刀
   ヲ 文字の物質性と表出:ド・マン、クリステヴァ、ラカン ヲ
 2.線の言語表象
 3.「切る」哲学 
 4.線のワザ 
(2)〈面〉の哲学
 1.面の文化技術
 2.紙の表象 布の表象
 3.色の哲学
   ヲ 日本絵画の「もの」と面・色の述語表出構 ヲ
(3)〈水〉の哲学
 1.水の夢想哲学と詩学:水の心為 
 2.水が動く哲学
3.水の場所哲学:水の思想

貳章 本居宣長の「もののあはれ」
 I 宣長の神代表象世界 
 II 宣長の「物のあはれ」の表象世界
 III「神」「物のあはれ」の「もの」次元の喪失
  ヲ 近世における神話解釈の諸相

参章 折口信夫の「もの」論
 (1)「もののけ其他」
 (2)もの=霊
 (3)もののふ/もののべ
 (4)ものあらそひ(物諍ひ)
 (5)物忌み
〈もの〉としての神表象の布置:記・紀の差異

理論篇

肆章 「もの」の述語哲学へ:〈もの〉と非自己
 1.述語制と判断:日本語の論理性
 2.述語制の論理学へ向けて
  ヲ 松下大三郎の助辞論と連詞論 ヲ
 3.西田幾多郎の場所論と直観論
  ヲ「もの」の述語論理への哲学思考の場所 ヲ

伍章 欲動・享楽と「もの」の心的述語制
 1.欲望の構造と「もの」
 2.「エス」と述語制、そして「もの」:無意識論を超える布置 
 3.欲動と享楽の論理と「もの」
 4.述語制の《もの》

結章〈もの〉と倫理:〈もの〉の閾へ向かうということ
 近世言説による〈もの〉の変容
 ヲ〈もの〉の位相学 ヲ
 著者プロフィール
山本 哲士(やまもと てつじ)
1948 年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科、博士課程修了。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境設計学。
信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、現在、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター、助六大学学長。
企業環境、ファッション環境、ツーリズム環境、環境倫理・環境哲学など、社会環境、文化環境から〈場所・地球〉の経済/政治を近代学問体系を超えて総合的に設計・構築する超領域的研究。
1975 年、イバン・イリイチが主宰したメキシコのCIDOC へ遊学。1986 年より『季刊iichiko 』編集・研究ディレクター。1988 年「文化科学高等研究院EHESC 」を設立、2001 年「スイス・ジュネーブ国際学術財団F ・EHESC 」として登記、ジェネラル・ディレクターをつとめ、現在にいたる。2005 年「国際ホスピタリティ研究センター」を設立。著書・編著は50 書以上、編集雑誌は100 冊以上に及ぶ。
『文化資本論』(新曜社)、『新版・ホスピタリティ原論』『哲学の政治 政治の哲学』(文化科学高等研究院出版局)。
『ピエール・ブルデューの世界』『吉本隆明の思想』(三交社)『ミシェル・フーコーの思考体系』『イバン・イリイチ』(EHESC 出版局)で思想家4 部作を完成。『ホスピタリティ講義』。『哲学する日本』『物象化論と資本パワー』(EHESC 出版局)。
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