文化科学高等研究院出版局(ehescbook.com)の書籍を紹介するページです。
 トップページ >> 書籍紹介 >>国つ神論



2013年2月11日発売 
520頁 
定価:本体4,200円+税 



古事記を場所の国つ神から詳細に
解読し、場所共同幻想を拓き、
日本書紀の国家設計地盤を覆す!


 古事記は場所論、日本書紀は国家社会論である。日本の初発には、二つの異なる設計原理が在った、古事記と日本書紀はまったく異なる。大国主、大物主、猿田彦の国つ神から、天照、スサノヲ、ニニギ、神武など天つ神と天皇の限界を明示し、日本の原基を総括し転換する書である。古事記研究が掴みえていない閾を思想的に明示した画期的な書。

『国つ神論』書評−高橋順一(早稲田大学教授・思想史)
 昨年は古事記完成1300周年ということで古事記ブームが席巻した。その余波は現在も残っている。まだ古事記関連本の刊行が途切れることなく続いているからだ。そうしたなかで注目すべき著作が出た。山本哲士の『国つ神論』である。なぜ古代史の専門家でも上代文学の専門家でもない山本の著作を注目すべきなのか。
それは・・・(続きを読む)

 書籍内容
0 原理篇
 〈共同幻想〉論:吉本隆明の視座から
 〈タマ〉論:折口学の「クニブリ」へ
 〈神人〉論:坪井洋文民俗学の視座から
 〈カルプリ〉論:A ・アウスティンの神話人類学
 〈場所〉と神

I〈国津神〉の場所
 〈大国主〉論
 〈ニニギ〉論
 〈神倭イワレビコ〉論
 〈大物主〉論

II〈まつりごと〉論
 〈スサノヲ〉論
 〈天照〉論
 〈ヒメ〉論

III〈初発〉論
 〈イザナキ/イザナミ〉論
 〈ムスヒ神〉論
 〈黄泉国〉論
 〈国津神〉の重層的な幻想構造

IV 変容篇
 〈サルタヒコ〉論
 土蜘蛛と鬼

結語 場所の〈クニブリ〉論
 著者プロフィール
山本 哲士(やまもと てつじ)
1948 年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科、博士課程修了。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境設計学。
信州大学教授、東京芸術大学客員教授をへて、現在、文化科学高等研究院ジェネラル・ディレクター、助六大学学長。
企業環境、ファッション環境、ツーリズム環境、環境倫理・環境哲学など、社会環境、文化環境から〈場所・地球〉の経済/政治を近代学問体系を超えて総合的に設計・構築する超領域的研究。
1975 年、イバン・イリイチが主宰したメキシコのCIDOC へ遊学。1986 年より『季刊iichiko 』編集・研究ディレクター。1988 年「文化科学高等研究院EHESC 」を設立、2001 年「スイス・ジュネーブ国際学術財団F ・EHESC 」として登記、ジェネラル・ディレクターをつとめ、現在にいたる。2005 年「国際ホスピタリティ研究センター」を設立。著書・編著は50 書以上、編集雑誌は100 冊以上に及ぶ。
『文化資本論』(新曜社)、『新版・ホスピタリティ原論』『哲学の政治 政治の哲学』(文化科学高等研究院出版局)。
『ピエール・ブルデューの世界』『吉本隆明の思想』(三交社)『ミシェル・フーコーの思考体系』『イバン・イリイチ』(EHESC 出版局)で思想家4 部作を完成。『ホスピタリティ講義』。『哲学する日本』『物象化論と資本パワー』(EHESC 出版局)。
<書籍紹介トップに戻る>