文化科学高等研究院出版局(ehescbook.com)の書籍を紹介するページです。
 トップページ >> 書籍紹介 >>ブルデュー国家資本論



2017年3月15日発売 
640頁 
定価:本体4,500円+税 



自ら服属する国家に認識が収奪されている。国家は私の「共同幻想」であり、我々の「国家資本」であり、我々を安全性と戦争に「統治制化」している。社会秩序世界の普遍的なものが揺らぐ現在、吉本共同幻想国家論、フーコー統治制国家論、ブルデュー国家資本論の相互理論から自らの認知・知覚・評価の構造を知る、世界線に立った新たな本格的国家論の大作。

【著者からの言葉】
国家論3部作を仕上げました。『吉本隆明と『共同幻想論』』(晶文社、2016.12刊行)、『フーコー国家論』(2016.11刊行)、『ブルデュー国家資本論』(2017.3刊行)、と一挙に仕上げました。共同幻想の国家化、統治制化の国家配備、認知構造の国家資本化をもって、国家論のまったく新たな理論地平を開いたといえます。世界で初めてであると自負しています。大学知一般に浸透している国家支配・国家権力の考え方は、マルクス主義とヴェバー主義に囚われたもので、国家の性格の実際を論じきれていないものです。人びとの思考・認知構造も知の言説の真理化も、国家認識・国家思考の壁に塞がれたまま、再認されているにとどまっています。国家を知ることは、国家を作り支えている自分自身を知ることであり、その壁をつきぬけて自己技術を取り戻すことになります。国家論三部作に挑戦して、自らの世界をときはなって、主語制様式を集中化している国家資本に剥奪されてしまっている場所資本の述語制様式の可能条件を探し当てるのに役立ててください。

 書籍内容

1章 実際行為(プラチック)理論の意味

2章 資本の理論:象徴資本から国家資本論へ

3章 国家貴族論と認識・認知諸構造の界

4章 象徴権力・象徴暴力と象徴界――象徴資本の再布置

5章 ブルデュー国家論へ

6章 王朝国家と官僚界 

7章 政治資本/政治界と諸闘争および権力界

8章 国家資本と国家アクトの理論生産

結章 国家資本論へむけて



 著者プロフィール
山本 哲士(やまもと てつじ)

1948 年生まれ。東京都立大学大学院人文科学研究科、博士課程修了。教育学博士。政治社会学、ホスピタリティ環境設計学。
元信州大学教授、元東京芸術大学客員教授。
企業環境、環境倫理・環境哲学など、社会環境、文化環境から〈場所‐ 地球〉の経済/政治を近代学問体系を超えて総合的に設計・構築する超領域的研究。
1975 年、イバン・イリイチが主宰したメキシコのCIDOC へ遊学。1986 年より『季刊iichiko』編集・研究ディレクター。1988 年「文化科学高等研究院EHESC」を設立、2001 年「スイス・ジュネーブ国際学術財団F・EHESC」として登記、ジェネラル・ディレクターをつとめ、現在にいたる。2013 年「japan Hospitality Academy」を設立。著書・編著は50 書以上、編集雑誌は13 0冊以上に及ぶ。『文化資本論』(新曜社)、『新版・ホスピタリティ原論』『哲学の政治 政治の哲学』(文化科学高等研究院出版局)。
『ピエール・ブルデューの世界』『吉本隆明の思想』(三交社)『ミシェル・フーコーの思考体系』『イバン・イリイチ』(EHESC 出版局) で思想家4部作を完成。国家論3部作、昨年の12 月刊『吉本隆明と共同幻想論』(晶文社)、11 月刊『フーコー国家論』(当社)につぐ、第三弾。

<書籍紹介トップに戻る>